北陸紀行

とある情報系JAIST生のメモ

田舎における農業インフラの発展と生態系について

北陸に移ってからもう三ヶ月が過ぎました。

私は自然を求めてこっちに移ることを望んだ部分があるのでいくつか気づいたことを書きます。

 

 

①農業用水路は魚や両生類が住めるほど穏やかでない

これはメンテナンスの面もありますが基本的に流れが急で川底はコンクリ固めなので生き物が住める環境がありません。メンテナンスだけを考えれば効率的ですが個人的には残念です。

 

②清流はクマなどの野生動物との遭遇が極めて高い

これは渓流釣りをしてる人ならまぁ当たり前ですが僕はそういった経験がないので大丈夫だろうと思っていました。大学から離れた道でカモシカを見るまでは・・・

しかしクマやカモシカ、イノシシさえも銃を持ってない我々には脅威です。(ショットガン持っててもクマの厚い頭蓋骨を貫くのは難しいというのに)ましてや素手の我々がどうして彼らに勝てるのか。僕の自然の脅威に対する認識の甘さを改めて知りました。

 

③地方だからと言ってそこまで海はきれいでない

これは私が部活で二人ほどメンバーを集めて釣りをした時のことでしたが海がかなり濁ってました 正直あまりきれいではなかったです。 キスやアイナメが釣れたので東京湾の溝海よりはマシですが・・・・

 

④カエルは意外と強い

これは農業インフラと関係がありますが、カエルに至ってはどこの田んぼや水辺にもいました これには魚と違って落ち葉を食べたりすることができたり陸に上がればそこら辺の昆虫を食べれるという魚とは違う両生類のたくましさを感じました。いもり等の魚寄りの水生両生類はいなかったのでおそらく水の質が低くてもカエルは生きていきやすい(少なくとも魚やサンショウウオ、イモリと違って)なのだと思いました。

 

たぶんこれからもいろいろ気づいていくことは多いのでしょうが少なくともなんでもいるのどかな田舎というのは都会人の幻想で、農業の利便化はそれ自体は時代の流れであるものの食糧生産性の引き換えにゆっくりと生物を蝕んでいるのではないのかなと感じました。